仏事Q&A

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退屈を退けるとは、どういう意味ですか?

退屈だといって暇を持て余すのは贅沢に思えますが、ある程度を過ぎると意外につらくなります。何もやることがないというのは、苦痛なのです。できれば退屈な人生は送りたくないものです。

仏教の修行者にとっても、退屈は大きな敵です。修行者は決して退屈してはいけません。

なぜなら、退屈とは「悟りを求める心が退き、屈してしまうこと」だからです。つまり、修行が嫌になってしまい、逃げ出したくなることを意味しているのです。

一般的に僧侶の修行は厳しいものです。多くの場合、何ヶ月かの缶詰め生活を送ることになります。世間とは完全に隔離されます。その厳しさに途中でついていけなくなってしまう修行者も出てきます。当初の志はポッキリ屈してしまい、退いてしまうのです。修行は、いわば退屈との戦いでもあります。退屈しないように、退屈を退けるように努力するのです。

修行だけではありません。世の中は退屈との戦いであるとも言えます。仕事、勉強、結婚生活など、すべてにおいて途中で気持ちが萎えたり、目標を見失ったり、嫌になったり、逃げ出したくなったり、夢や希望を簡単に諦めたりしないようにしたいものです。

人生に退屈しないようにしてください。