仏事Q&A

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大袈裟とは、どういう意味ですか?

袈裟は、お坊様が身に着ける衣の中でも最も大切なものです。袈裟を身に着けるということは、正しい僧侶の証でもあるのです。

 

袈裟とは、サンスクリット語の「カシャーヤ」を音写したものです。翻訳すると「赤褐色」となります。「壊色(えじき)・染衣(ぜんね)」とも訳されます。

袈裟は本来ボロ布をつなぎ合わせて作られていました。そして牛糞や泥、ウコンなどで染めたのです。そこからカシャーヤと呼ばれるようになったのです。現在でも、袈裟はいくつかの布を縫い合わせて作られていますし、如法衣といわれる日常に使う袈裟は深いウコン色をしています。

 

 

さて、その袈裟には種類があります。普段使用しているのが如法衣です。大きな法会のときには衲衣といわれる豪華絢爛な袈裟を身に着けます。これがいわゆる大袈裟といわれるものです。

衲衣は、位が上位の僧侶が身に着ける袈裟です。実力もないのにこの袈裟をつけると批判されました。また、衲衣は重いので、身に着けると威張って見えるのです。そうしたことから、小さなことを大きくいうことを大袈裟というようになったのです。

 

事実は事実の通りに伝えたほうが良いでしょう。小さなことを大きくいう必要はないのです。自分の実力に見合っていないことは、すぐにわかってしまいます。あまり大袈裟にいったり、大袈裟な態度をとったりすると、恥をかくだけなのです。