仏事Q&A

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不定(ふじょう)とは、どういう意味ですか?

自分には明るい未来などない、と諦めてはいないでしょうか?

このままつまらない人生が続くのだ、と決めつけてはいないでしょうか?

もし、自分の未来を諦めたり、決めつけたりしているのでしたら、その考えはすぐに捨ててください。

未来は決まっていないのです。

 

お釈迦さまは、世の中は「諸行無常」であると説きました。世の中のありとあらゆることは同じ状態ではなく、常に変化しているという意味です。すなわち、未来は決まっているのではなく、絶え間なく変化しているのです。

それを後の高僧は「不定」だといいました。

 

未来はどのように変化するのかわかりません。何が幸いするのか、何が禍となるのかは誰にもわからないことなのです。また、幸いだと思ったことが禍をもたらすこともあります。禍だと思ったことが幸いに転じることもあります。

 

自分で自分の未来を決めつけてはいけません。何がどう転んでどう変化していくのかは、誰にもわからないのです。だからこそ、自分の努力で変えられることもあるのです。変えようと思えば、変えられることもあるのです。現状に不満足なら、不平不満があるのなら、それを打破することもできるのです。

 

未来は不定であり、世の中は無常なのです。

ならば、自分で道を切り開いていくことも可能でしょう。