仏事Q&A

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一切有為法 如夢幻泡影(いっさいのういのほう むげんほうようのごとし)とは、どういう意味ですか?

毎日クタクタで、明日のことも考えたくない。子供のころは夢もあったけど、大人になったらそんなことを考える余裕もない。

昔に比べて現代はスピード感ばかりが重視され、まるで何かに急かされているように生きている人も多いのではないでしょうか?瞬く間に過ぎていく日々に乗り遅れないようにするだけでも大変な労苦です。

 

「一切有為法 如夢幻泡影」は、『金剛般若経』の一説にある禅語で、この世はすべてが夢まぼろしであり、水泡や影のようにはかないものという意味です。

 

この教えでは、この世のものは一切実体がない姿で無常なのだから、執着する必要がないと説いています。と同時に、あっという間に過ぎていく一生であるからこそ、精一杯にその生命を生きることの大切さを伝えています。

 

人生は一度きり。そしてその人生は短くはかないものです。

 

忙しいからといって近い未来にも目をやれない。考えるのが億劫だからと無為に日々を過ごす。なんともったいないことでしょうか?