- 仏事Q&A
白雲抱幽石(はくうんゆうせきをいだく)とは、どういう意味ですか?
青い空にぽっかりと浮かぶ白い雲。 地面に目をやれば苔むした巨石。
ふわりとした雲は、風に吹かれるままに浮かんでは消えていく。
その一方で、もう何千年も前からずっとそこに不動のままいるような巨石。
そして、のんびりと過ごしている自分。。。。。
こんな風景を心に思い描くだけで、ふっとおおらかな気持ちに包まれませんか?
うつろう雲と不変の石。
あなたはどちらに自分を見出しますか?
どちらの存在もありのまま、そのままの姿でそこにあります。 どちらが良い悪いという問題でないことは、もうおわかりでしょう。
雲も石も違うもの同士で、お互いの領域を邪魔せず、壮大なハーモニーを奏でています。
時には自然に任せてうつろう雲の心を。
また別の時にはじっと動かない石の心を。
どちらも上手に持ち合わせたいものですね。