- 仏事Q&A
一念発起菩提心とは、どういう意味ですか?
新たに何かを成し遂げようと決意したときに使われる言葉に「一念発起」があります。
これは「一念発起菩提心」という仏教の言葉の略語です。 もともとは、覚りを求める心を速やかに起こすという意味です。
出家して修行者になるには、この「発菩提心」が必要不可欠です。
「覚りを得たい」という心がなければ修行者にはなれませんし、修行など続かないのです。
それでも途中で挫折したり怠けたりすることもあります。
一念発起して何かを始めようと思う気持ちは大切です。
あるいは、幸せになりたい、安楽になりたい、悩みから解放されたいと願う気持ちは大切でしょう。
しかし、幸せになりたいとは願うのですが、そのための努力はなかなかできないものです。
人は、できれば楽をして幸せになりたいのです。 できるだけ苦労したくないのが人間なのです。
ですから、ついつい初心を忘れ、一念発起した決意も崩れ去ってしまうのです。
初めから大きなことを狙っても息切れしてしまいます。 小さなことから一念発起すれば、怠けることもなく、挫けることなく目標が達成しやすいでしょう。
また、時には初心を思い出してみることも必要でしょう。
いつでも、一念発起菩提心です。
求めた時の気持ちをわすれないようにしたいですね。