- 仏事Q&A
「松樹千年翠しょうじゅせんねんのみどり」とは、どういう意味ですか?
格式のある日本庭園を訪れると、必ずと言ってもよいほど立派な松ノ木に出会いませんか? 松は一年中緑色の葉をつける常緑樹です。 日本では昔から、不老長寿のシンボルとしておめでたい意匠に取り上げられてきました。
春のお花見、秋の紅葉と季節によって変わっていくものの美も素敵です。 しかし、目まぐるしく変わっていく日常の中で、著しい変化のものだけに目を奪われがちなことも否めません。 それらに比べると、松の木は長生きの象徴ではあるけれども、あまり目を引く存在ではないのかもしれません。
ですが、「千年の翠」と表現されるように、いつも同じ緑色ではありません。 季節や年代によって、少しずつ変わっているものなのです。 小さな変化かもしれませんが、一度じっくりと松に視線を向けてみてください。 松の持つ、松だけが持つ悠久の美しさにハッとさせられることでしょう。
ご参考までに・・・。