仏事Q&A

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用心ようじんってどういう意味ですか?

物騒な世の中、何かと用心するに越したことはありません。 用心とは「よく注意をする」という意味です。 そもそもは、心を働かせること、心配りの意味でした。

「用」は仏教では「ゆう」と読みます。 受け入れることを意味しており、「受用じゅゆう」という言葉で使います。 用事といえば「ゆうじ」と読み、「受け入れ楽しむ」ことを意味しています。 用意は「ようい」で、読み方は現代と同じですが、意味は心構えを意味しています。 「用意しなさい」と言われれば、「心の準備をする」だけでいいのです。

さて本題の、「用心」です。 これも読み方は現代と同じですが、意味は「心配りをすること。心掛け。気遣い」となります。 昔の修行者の間で「用心しなさい」といえば、「気遣いしなさい。心配りをわすれないように。」という意味だったのです。 現代でも「用心しなさい」といった場合、ただ「注意しなさい」という意味だけでなく、注意の上にも注意を重ねよ、もっと慎重になりなさいという強調が込められています。 
何かと用心が必要な世の中です。 特に人間関係には本来の意味での用心が必要です。 周囲への心配りや気遣いを忘れないようにしたいものです。 人間関係にこそ、御用心、御用心。

ご参考までに・・・。