仏事Q&A

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山川草木悉有仏性(さんせんそうもくしつうぶっしょう)ってどういう意味ですか?

大乗仏教が興り始めた頃、悟りは誰でも得られるのか?ということは大きなテーマでした。 「涅槃経」の一節に「一切衆生悉有仏性」という文があります。 意味は「すべての生あるものは、みな悉く悟りを得る素質を持っている」ということです。 「仏性」とは「仏陀になれる素質」すなわち「悟りを得ることができる素質」のことです。

涅槃経のこの言葉によると、誰もが悟れることになります。 人だけではありません。 命あるものすべてが悟れるのです。 そうした意味から「草木国土悉皆成仏」という言葉が生まれました。 草も木も大地もみんな悟れるのだ、という意味です。 そしてさらに「山川草木悉有仏性」という言葉が生まれたのです。

「山も川も草も木も、命あるものすべてに仏性がある。 すべてが悟れるのだ」
つまり、悟りを得る能力のないものはいない、ということです。 誰しも皆平等に悟りを得る素質を備えているのです。 では、なぜ悟れないのでしょうか? それは、自分にも悟りを得られる素質があるということを知らないからなのです。 せっかく持っている素質でも、知らなければ生かすことはできません。 あなたは今、あなた自身の中に悟りを得られる能力があることを知りました。 それをぜひ活用してください。 そうすれば悩みや苦しみから解放され、心穏やかに過ごせるでしょう。 あなたも悟れるのです。

ご参考までに・・・。