仏事Q&A

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「喝かつ」って、どういう意味ですか?

「喝」という言葉は一般によく知られていますが、これは禅の言葉です。 唐の禅師・臨済の言行録である『臨済録』には、「師、すなわち喝す」と書かれています。 禅の師匠が、集中力を失い、修行に身が入っていない弟子に向かって「喝!」と叱るのです。

「喝!」、それだけ。 それ以上、何も言いません。 弟子にしても師匠の「喝!」の一言で、師匠が何が言いたいのか全てを理解します。 子供が「こらっ!」と母親に一喝されて、一瞬で悪さをやめるのと同じようなものでしょう。 禅の叱り方の良いところは、この「余計なことは何も言わない」という点ではないでしょうか?

「おまえのここの点が悪い。 この前も同じ失敗をしたじゃないか。 何度言ったら解かるのだ? なぜ、こうしないのか」などと、どこが悪くて、どう改善すればいいのか、くどくど並べ立てれば、叱られている人はやる気を失くします。 叱るときは、一言で叱るほうが効果が出る場合が多いのです。 相手の理解力を信じて、一言で叱ってみてください。

ご参考までに・・・。