仏事Q&A

  • 仏事Q&A

「四摂事ししょうじ」とは何ですか?

「四摂事」とは、誰もが日常生活を送る上で簡単にできる、四種の修行法です。
 
①布施=他人に与えることです。 与えるものは金品だけではありません。 労働力や知識も与えられます。
②愛語=優しい言葉遣いです。 乱暴なものの言い方をしないこと、人を傷つけるような言葉を使わないことです。
③利行=十善を実行することです。 暴力を振るわない・盗まない・性において乱れない・嘘をつかない・ふざけた言葉を使わない・悪口を言わない・二枚舌を使わない・貪らない・妬みや愚痴、羨み、怨みの心を持たない・よく考える、の十種の善行を実践することです。
④同事=周囲の人の立場をよく理解し、同じように振舞うことです。 自分に高い能力があったとしても、それを隠して周囲と同化することです。 つまり、一人だけ突出しないで周りと合わせるということです。

この四種の行為を日常で行えば、自然にあなたを取り囲む環境が良い方向に向かっていくことでしょう。 また、周囲の人々はあなたを頼るようになるでしょう。 その時は、この四種の行為を周囲の人に伝えればよいのです。 「私はただ、この四つの事柄を心掛けているだけですよ」と。

もちろん、すぐに結果が出る行為ではありません。 しかし、少しずつでも長く続けることが重要です。 やがて習慣化すれば、あなたも周りも心の安らぎが得られるでしょう。 それが「四摂事」の救いなのです。

ご参考までに・・・。