- 仏事Q&A
「凡聖不二ぼんしょうふに」とは、どういう意味ですか?
「凡聖不二」とは、凡人も聖者である仏陀も本質的には同じであるという意味です。 お釈迦様が入滅して以降、お釈迦様と同じような悟りを得る修行者がいなくなりました。 そのため、お釈迦様のような仏陀になるには、何度も生まれ変わって善行を積まないといけないという教えが主流になりました。 一般の人々も修行者も、凡人は聖者である仏陀とは程遠いのだ、ということです。 ところがその後、大乗仏教の台頭により、衆生は仏陀とかけ離れたものではない、という思想が主流になったのです。
普通の生活をしている凡人(仏教では凡夫といいます)でも、仏陀になることができる種をもっているのです。 なぜなら、仏陀であるお釈迦様も凡夫と同じ人間だからです。 お釈迦様は超人ではなく我々と同じ人間なのです。
同様に、世の中の人間もみな本質的に平等で同じなのです。 みんな同じ人間なのです。 そこには差別も区別もありません。 個性の違いや性格や性質の違いがあるだけなのです。 凡人であっても、才能あふれる人であっても、本質的には同じ人間なのです。 凡人だからといって悲観することはありません。 凡人が聖人に成ることだってあり得ます。 凡も聖も同じだということを忘れないでください。
ご参考までに・・・。