仏事Q&A

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「断見だんけん」とは、どういう意味ですか?

どうせ一度きりの人生なのだから、何をやってもいいではないか、楽しめばいいのだ、と思っている方は多いのではないでしょうか? しかし、それは大きな間違いです。 こうした思い違いをすることを「断見」といいます。

断見は初期経典によく見られる言葉です。 輪廻や因果の教えを否定し、何をやっても報いは来ないと信じることをいいます。 つまり、「バチなど当たらない」ということです。 その結果、他人への迷惑など顧みず、自分勝手な行動をすることになります。

輪廻を信じる、信じないは自由です。 また、因果の教えを信じないのも自由です。 しかし、これっきりの人生と思うよりも、生まれ変わりがある、因果の教えはある、と信じたほうが人生に余裕が生まれてくるのではないでしょうか? 人生は一度きりではありません。 遣り残したことは来世に引き継げばいいのです。 また、来世のために何かやっておくこともいいかもしれません。 人生は何度でもできる。 そう思えば何も焦ってする必要もないのです。 ゆったり生きればいいのです。 今は次の人生のための準備なのだ、という考え方をすればいいのです。 今やり遂げなければならない、ということはないのです。

ご参考までに・・・。