- 仏事Q&A
「成仏じょうぶつ」とは、どういう意味ですか?
成仏とは、「仏陀に成る」という意味です。 したがって「成仏した」といえば、すなわち「仏陀になった」という意味なのです。 仏陀に成るというのは難しいことです。 簡単にできることではありません。 しかも、仏陀に成ることができるのは、生きている人間だけなのです。 死者は仏陀にはなれません。 仏陀になろうと思えば、もう一度人間に生まれ変わってこなければならないのです。
地獄・餓鬼・畜生の世界は三悪道ともいわれ、生きているときの罪を清算する世界です。 修羅の世界は戦いに明け暮れる世界です。 修行どころではありません。
天界は快楽の世界です。 修行もできますが、苦が少ない世界ですから修行する必要がありません。 人間界は苦しみや安楽・快楽が混在する世界です。 修行すれば苦から解放され安楽を得られます。 その究極的姿が仏陀なのです。 成仏できるのは、人として生きている人間だけなのです。 亡くなってからでは遅いのです。 死後に望むのは、成仏ではなく、安楽な場所への生まれ変わりだけです。 生きているうちに成仏を目指して下さい。 心の安楽を得て下さい。 成仏は死後に願うものではないのですから。
ご参考までに・・・。