仏事Q&A

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「精進料理」とは、何ですか?

「精進」とは、努力する・励むという意味です。 精進料理をそのまま解説すると、「努力するための料理」となってしまい、意味のわからない変な料理です。

仏教が中国に伝わる以前は、精進料理はありませんでした。 初期仏教では各家庭を托鉢して食事を得ました。 その料理は家庭料理ですから、肉や魚介類が入っています。 それを食べるので、肉や魚介類を食べてはいけないという戒律はなかったのです。 

ところが、仏教が中国に伝わるにつれ、托鉢はなくなり、寺院内で食事を作るようになりました。 殺生ができないため、肉や魚介類を使わない料理となります。 それは修行僧の食事であり、清らかな料理とされました。 こうしてお寺で食べる肉や魚介類を使わない料理は、いつしか修業して心身を清める料理という意味を込めて「精進料理」と呼ばれるようになったのです。 仏教の戒律には、肉や魚介類を食べてはいけないという戒律はありません。 しかし、お寺では精進料理が一般的です。 特に修行期間中は精進料理で一汁一菜です。 ですが、僧侶といえども肉や魚介類を食べてもかまわないことも確かです。 禁止されているわけではないのですから・・・。 

精進料理はいかにも心身を清めそうな料理です。 身体のことを考え、たまには肉料理を離れて、精進料理もいいのではないでしょうか? 

ご参考までに・・・。