仏事Q&A

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お逮夜法要とは何ですか?

お逮夜とは祥月命日の前夜をいい、この夜に読経して法要するのを逮夜法要といいますが、本来は葬儀の前夜の意味でした。 人が亡くなった次の夜は、明日荼毘に至る夜なので逮夜といったのです。 この年忌や月忌の前夜に法要をするのは、日蓮上人が「十王讃歎鈔」などにいっておられる、閻魔様を代表とする冥界の十五内説に関係しています。 

人が死ぬと冥界にいき、そこで生前に行った業によって裁きを受けるのですがその裁判官の代表が閻魔様であるというのは、皆さんもご承知でしょう。 

人が亡くなって初七日から四十九日(満中陰)までと、百か日・一年・三年の間は、それぞれ十王の内の一王の前に出て裁きを受けるのですが、そのために亡くなった人の罪を少しでも軽くしようと、それぞれの忌日の前に法要をして、その功徳を亡き人に供養するというのが逮夜法要の意味なのです。 「法要は忌日より遅れないように営むものだ」というのも、このような意味からいわれるのです。

ご参考までに・・・。