仏事Q&A

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お墓にしきみをお供えするのはなぜですか?

しきみは仏様にお供えしますが、それはしきみの葉の形がインドの「無熱池」の青蓮華に似ているからだと伝えられています。 「無熱池」というのは、岸が金・銀・瑠璃・玻璃の四つの宝でできており、いつも冷たい清らかな水が湧き出し、その水が流れ出て全世界を潤すのだという、想像上の池ですから、そこに咲く青蓮華は理想郷の花というわけです。

この理想郷の花に似たしきみも、現実には有毒植物で、ことに実には毒が多い木です。 それがなぜ墓地に植えられたり、あるいはむかしお棺の中につめられたかというと、このしきみの臭いをオオカミや野犬が嫌うことから、土葬にした遺体を守るために使われたのだといわれています。

このしきみが日本に伝えられたのは、天平時代に奈良唐招提寺をひらいた中国の高僧・鑑真和尚がその実を持ってきたときからだと言われていますから、ずいぶん昔からインド・中国で用いられてきたわけです。

ご参考までに・・・。