仏事Q&A

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檀家とはどういう意味ですか?

現在では、檀家というとあるお寺に所属してその宗旨をまもっている人のことをさしています。 しかしそのお寺に墓所や位牌所がある人のことを檀家といい、それがなくてもお寺に集まって仏の道をつとめる人を信徒というように区別しているところもあります。

檀越ということが派生変化して、檀那・檀中・檀徒・檀家といわれるのですが、檀はインドのダーナ(施す)という言葉の音を写したもので、施しをするという意味です。 仏教の大切な修行徳目の六つのうちの第一に布施があげられています。 ですから仏教の教えを信じる者は全て檀家であるはずです。

しかし中国や日本においては、ほとんどの仏教信者がお寺のお坊さんをとおして仏教の教えを受けていましたから、そのお寺のお坊さんに衣食などを布施する信者を檀家というようになりました。 檀家に対してお寺のことを「檀那寺」とも呼ぶのは、檀家が財を布施するのに対してお寺からは檀家を教え導く「法の布施をする」というところからいわれているのです。 布施というのは、財物を施すことだけをいうのではなく、優しい言葉や人の身になって考えてあげること・和やかな顔をしてあげること・他人を喜ばせる行いも布施です。 しかし、施しをしてやったのだから、そのかわりにお返しをしてくれなどと思うことは布施ではありません。 

ご参考までに・・・。