仏事Q&A

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賽銭箱に「喜捨」と書いてあるのは、何故ですか?

お寺や神社にお参りする時、お賽銭をあげてから拝みますが、お賽銭は祈願に対する代金ではありません。 お参りをした後、後日何かの時の費用に少しですがお役に立てて下さいという意味でお賽銭をあげるのです。

お賽銭箱のところに「喜捨(喜んで捨てる)」とあって、疑問に思われたのでしょう。 「捨」とは慈・悲・喜・捨の四無量心の捨無量心で、執着しないということです。 「捨」はお布施のことなのです。 お布施というと、すぐに「あげること」と考えられますが、本当は「させていただく」という感謝の行為が「施」なのです。 「施」は「むさぼること」で、「欲しがらないこと」「こだわらないこと」です。 私たちが要らなくなった物を捨てる時、その物に心を残して捨てますか? どうでもいいと思うから捨てるのです。 即ち、その物に対して「執着する心」がないから捨てるのです。

「喜捨」は「浄施」とも言います。 「ありがとうございました。 どうぞ何かの折にお役立て下さい」という心であげるのがお賽銭です。 喜んで供えさせてもらうので「喜捨」というのです。

ご参考までに・・・。