石屋のないしょ話

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お食い初め

  1. お食い初めは、赤ちゃんに初めてご飯を食べさせるお祝いの儀式です。「歯固め」「箸初め」、あるいは生まれてからの日数にちなんで「百日」ともいいます。

お食い初めをいつ行うかは、厳密には決まっていません。生後100日目にする地方もあれば、生後120日という地方もあります。また、女の子なら110日目、男の子なら120日目という地方もあります。

お食い初めは、子供が丈夫な歯を持ち、なんでも食べて健康に育ってほしいという親の願いが込められた儀式です。さらには、食べるに困らない身でいてほしいという願いも含まれています。

お食い初めでは、赤ちゃん用の祝い膳が用意されます。正式には一の膳、二の膳がつき、一の膳にはお赤飯の上に小さなおにぎりを2.3個乗せ、鯛など尾頭付きの焼き魚、煮物、すまし汁、香の物、さらには梅干しと、氏神の境内で拾った小石を置きます。この小石には赤ちゃんの名前を書き、あとで氏神に納めます。これには、丈夫な歯が生えますようにという願いが込められます。二の膳には、紅白の餅が添えられます。

一の膳、二の膳とも、赤ちゃんのためにお茶碗、お汁椀、お箸など新しい食器を用意します。ただし、最近では略式化され、食事内容も赤ちゃんの好みに合わせたものになることが多いようです。

赤ちゃんに祝い膳を食べさせるのは「養い親」の役目で、親族の中の年長者や祖父母が務めますが、家族だけのとき、両親の一方が食べさせます。もちろん、この時期の赤ちゃんは授乳中で固形物は食べられないので、実際にはご飯を一粒口に入れるか、食べる真似をするだけとなります。

ご参考までに・・・。