仏事Q&A

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火葬後のお骨上げで最後に拾うのは誰ですか?

食事の作法では、食べ物を箸から箸へと渡す「渡し箸」はお行儀が悪いとされています。 これは、遺骨を拾う「骨上げ」の際、長い竹の箸を用いて箸から箸へ遺骨を渡すことから、縁起が悪いとされているのです。 

そもそも、骨上げで渡し箸をするようになったのには、二つの理由があるそうです。 
一つめは、死への恐怖から、一人で遺骨を拾うとその人に悪霊が取り付くのではないかという考え、もう一つは、そこに集まった人々が悲しみを分かち合うためです。 いずれにせよ、一人ではなく大勢の人間で行うことで、故人の骨を拾うという行為の禍々しさを少しでもやわらげようとしたのです。

では、この骨上げで骨を拾う順番ですが、どのように決まっているかご存知でしょうか? 
まず、足の骨を拾い、腕、腰、背、肋骨、頭骨と上半身へ移っていきます。 そして最後に拾うのがのど仏(第二頚骨)なのです。
 
この部分は、故人ともっとも血縁の濃い人が拾うことになっています。 のど仏は、仏様が座っておられる姿に似ていて「舎利」とも呼ばれています。 そこから仏様が宿ると考えられているからです。
 
しかし、実際には火葬場の懸かりの人の指示通りに拾っていけばいいのです。 また、一応拾う順番は決まっていても、最後ののど仏を除いて、どの部位の骨か見分けるのは難しいので、中間の順番にこだわる必要はないとされています。

ご参考までに・・・。