仏事Q&A

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「平常心是道」とは、どういう意味ですか?

ふだん私たちが使う「平常心」と、仏教における「平常心」は少し違っています。 かつて、中国の僧が師に「仏の心へ続く道はどういうものか」と尋ねたとき、師は「ふだんの心が道だ」と答えたそうです。

ふだんの心とは、平常心のこととも思えますが、ここでは「日常の小さなことでもおろそかにしない心」を意味しています。 ふだんの生活での心がけこそが、仏の道に通じるということを指しているのです。 

特別なときだけいい顔を見せようとするのではなく、ふだんから自然に周りへの気遣いを心掛けましょう。 しっかりとした生活を組み立て、乱れない心をつくることができれば、自然と誰にでも真心を持って接することができるようになるはずです。 
人に優しくするのはごく当然のこと、そう思えるようになったときこそ、ここでいう「平常心」が身についた、開かれて平穏な心で過ごせるようになることでしょう。

ご参考までに・・・。