禅で「主人公しゅじんこう」とは、どういう意味ですか?
テレビドラマや舞台など、物語の主たる登場人物「主人公」。 禅では、煩悩を取り去った本来の自分の姿のことを意味しま
す。
唐の時代、瑞厳ずいげんという禅師がいました。 瑞厳禅師は、毎日座禅を組んでは「主人公!」と自らに呼びかけ、「はい!」と自ら答えていました。 こうすることで、「本来の面目を保っているか?」「人を騙したり、騙されたりしていないか?」と、自問自答して自分と向き合っていたといいます。 あなたは周囲の人の目を意識して無理をしたり、嘘をついたりして自分自身を見失っていませんか? 「こう思われたくない」「みんなに合わせなきゃ」など、世間を意識しすぎるあまり、自分の声を自分で殺していると、いつしか主体的な自分がいなくなってしまいます。 瑞厳禅師のように、あなたも「主人公!」と、自分に声をかけ、本来の自分と向き合ってみて下さい。
あなたの中に、もう一人の純真無垢なあなたがいるはずです。
ご参考までに・・・。