仏事Q&A

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「三昧魔さんまいま」とは、どういう意味ですか?

三昧といえば、何かに夢中になっていること、集中していることを意味しています。 例えば、贅沢三昧・映画三昧・読書三昧などです。 この「三昧」は、サンスクリット語の「サマーディ」の音写です。 意味は、静かに集中することです。 禅定と同じ意味を持っています。 したがって、三昧は心が安定し、穏やかな状態になっていなければなりません。

しかし、三昧の中でも厄介な三昧もあります。 それが「三昧魔」です。 三昧にとらわれ、三昧の意味を見失うことです。 つまり、集中しようとして集中できなくなり焦ってしまう、落ち着こうとして落ち着けなくなり焦りだす。 そんな状態を三昧魔といいます。 また、三昧に執着しすぎて夢中になってしまうことも三昧魔に入ります。

本来の三昧は心が穏やかに安定した状態でした。 ところが、三昧魔は夢中になってしまうのです。 同じ集中した状態でも三昧魔は心穏やかではなく、やや興奮状態にあるのです。 何かに夢中になっているとき、周囲のことが耳に入らなくなってしまいます。 それは、集中しているようで、集中ではないのです。 魔にとらわれているだけなのです。 自分の好きなことのみに集中する場合、それは集中ではなく夢中になっているのです。 集中しているときの心は、穏やかで静かなるものなのです。 三昧魔に心を奪われないようにしてください。

ご参考までに・・・。