仏事Q&A

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「七佛通戒毛偈しちぶつつうかいげ」ってどういう意味ですか?

仏陀は、お釈迦様が初めてではありません。 お釈迦様の前に六人の仏陀がいたと、お釈迦様自身が説いています。 ただし、お釈迦様の前の仏陀が現存したのは、何十億年も前のことだそうです。 その過去の仏陀からお釈迦様に至るまで、共通の戒律があります。 それが「七佛通戒毛偈」です。

・諸悪莫作(もろもろの悪をなすことなく)
・諸善奉行(もろもろの善をなし)
・自浄其意(自らの心を浄せよ)
・是諸仏教(これが諸仏の教えである)
 
簡単に言えば、「善い事をして悪いことはしない・清浄なる心を持て・これが昔からの仏陀の共通の教えである」ということです。 そして、これは仏教の基本でもあるのです。

しかし、何が善で何が悪なのでしょうか? 自分にとって善い事でも、他人にとっては悪い場合もあります。 仏教でいう善とは「周囲の人々を喜ばせ、安心させ、悲しませないこと」です。 また、悪とは「周囲の人々を苦しめ、不安を与え、悲しませること」です。 自分にとっての善や悪という観点から判断するものではないのです。 周囲からの視点で善悪を決めるのです。 あなたがあなたの周りの人々を安心させたり、喜ばせたりできれば、それは善なのです。 周りの人々を悲しませたり、不安にさせたり、苦しめたりすれば、それは悪なのです。 あなたにとって善なる行為でも、他人が苦しむことならば、それは悪い行為なのです。

ご参考までに・・・。