仏事Q&A

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「迷倒自纏めいとうじてん」ってどういう意味ですか?

道に迷うと、自分がどこにいるのかさっぱりわからなくなり、ますます迷ってしまうことがあります。 悩み事も同じで、一つ抱えると、次から次へと悩み事が重なって、どう対処していいのかわからなくなってしまいます。

「迷倒自纏」とは、源空の「撰択集せんじゃくしゅう」にある言葉で、迷い迷って自分を縛ってしまうことを意味しています。 つまり、出口のない迷路に迷い込んでしまったように、自分でどうしたらいいのかわからなくなり、自分を追い込んでしまった状態のことです。 

どうしていいのかわからない、でもこのままじゃいけない、焦燥感・イライラ・身の置き場のない辛さ・八方塞がり・疑心暗鬼・・・。 こうなってしまうと、見えるものも見えなくなりますし、小さな出来事も大きな不安になってしまいます。 しかも、なかなか抜け出せません。 まるで蜘蛛の巣にかかった虫のようです。 一体どうすればその罠から抜け出せるのでしょうか? 最も簡単な方法は、考えることを止めることです。 どうにでもなれ、なるようになるさと開き直ってしまうことです。 迷路から飛び出すのです。 蜘蛛の巣を切ってしまうのです。 そうすれば気がつかなかった抜け道や見えなかった道に気付くこともあるでしょう。 かならずどこかに抜け道はあるのです。 逃げ道はないと決め付けて絶望するより、どうにでもなれと開き直ったほうが楽なのです。

ご参考までに・・・。