仏事Q&A

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「金輪際こんりんざい」とは、どういう意味ですか?

「金輪際あなたとは会いません」と言われたことはありますか? 言われたことのある方は、大変ショックを受けられたかと思いますが、そのショックがさらに大きくなるような意味なのです。 

古代インド人は、宇宙に大きな円筒状の層があると考えました。 その層は高さが160万由旬、直径が0.3阿僧祇由旬あります。 (由旬ゆじゅんは約7キロメートル) 現在の大きさに換算すると、高さ1120万キロメートル・直径2.1×10の64乗となります。 この、円筒状の層を風輪ふうりんといいます。 その上に高さ80万由旬、直径120万3450由旬の円筒が乗っています。 これを水輪すいりんといいます。 さらに、その上に同じ直径で、高さが32万由旬の円筒が乗っています。 これを金輪きんりんといいます。 その金輪の上に乗っているのが、地獄の住人から神々が住まうという須弥山しゅみせんです。 これが、古代インド人の宇宙観です。 

金輪際というのは、金輪と水輪の境のことです。 金輪際は地獄の下32万由旬にあります。 我々が住んでいる大地から地獄の底までの距離は15万由旬なので、この地上から金輪際までの距離は47万由旬あることになります。 換算しますと、329万キロメートル離れているということになります。 「金輪際あなたとは会わない」と言われたら、それは329万キロメートル離れるという意味になるのです。 そう考えると、遠すぎませんか? 金輪際会いたくないと言われた方は、きれいさっぱり諦めましょう。 また、金輪際という言葉を使う時は、確固たる決意をもって使いましょう。 金輪際はあまりにも遠すぎますから・・・。

ご参考までに・・・。