仏事Q&A

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「上品・下品」とは、どういう意味ですか?

「上品・下品」は通常「じょうひん・げひん」と読みますが、仏教語では「じょうぼん・げぼん」と読みます。 さらには、一般にはない中品(ちゅうぼん)もあります。 「品」という字がつきますが、もともとは品位を表わした言葉ではありません。 極楽へ行けるかどうかを表わした言葉なのです。 観無量寿経かんむりょうじゅきょうというお経があります。 阿弥陀如来の極楽浄土について説いたお経です。 その中では、極楽浄土へ生まれ変わる者を九種類に分けて説いています。

一、上品上生・上品中生・上品下生
二、中品上生・中品中生・中品下生
三、下品上生・下品中生・下品下生

一の上品の組は、死後すぐに極楽へ行くことができます。 生前、仏教への信仰が厚く、規律正しい生活を送った方がこの組です。 二の組は、信仰はごく普通にあり、常識的な生活を送った方で、死後一度別の世界に生まれ変わってから極楽へ行ける組です。 三の組は、戒律や社会のルールを守ることなく、大きな罪を犯した者の組で、死後地獄へ堕ちてから、いずれ極楽へ生まれ変わるという者たちの組です。 

生きている時の品性は、死後にも大きく影響します。 できることなら信仰を持って、心穏やかに上品に生きたいものです。

ご参考までに・・・。