仏事Q&A

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仏教は、どのようにして日本に伝来したのですか?

インドで興った仏教は、シルクロードを通って中国に伝えられ、そこから朝鮮半島を経由して日本に伝来しました。 欽命天皇七年(五三八)、百済の王が金銅の仏像と経典類を使者に託して、日本に仏教を信奉するように伝えてきました。 これが日本の仏教公伝です。(あくまでも公伝で、それ以前にも朝鮮半島から来た渡来人が仏教などをもたらし、私的にまつって仏教を信仰していたものと思われます。朝鮮半島に仏教が伝来したのは四世紀頃です。その頃から日本に百済や高句麗の人々が渡来しています。) 

この時、仏教受け入れ賛成派の蘇我氏と反対派の物部氏の間で大論争が持ち上がり、天皇もその結論を出すことができませんでした。 そこで、天皇は賛成派である蘇我氏の首領・蘇我稲目の招来した仏像を下賜し、試みにまつらせました。 稲目はこれを持ち帰り、自宅にまつって礼拝しました。

その後、疫病が大流行して、多くの人が亡くなりました。 反対派の物部氏は、これを外来の宗教を受け入れたことによる、日本の八百万の神による祟りだとして、蘇我氏の館を焼き討ちにして仏像を川に流してしまったといいます。 その後も蘇我氏と物部氏の間で仏教の受け入れをめぐる争いが続きましたが、やがて勢力を拡大した蘇我氏が物部氏を圧倒し、仏教は日本の風土にしっかりと根をおろしていったのです。

ご参考までに・・・。