仏事Q&A

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枕元に一本華をかざるのはなぜですか?

水と一緒に亡骸のところに供える「一本樒」には、次のような由来があります。 クシナガラでお釈迦様がお亡くなりになったとき、お弟子の大迦葉尊者はお釈迦様の後を追って旅の途中でした。 道のかたわらの樹のたもとで休んでいると、一人の人が曼荼羅の華を持って歩いてきました。 大迦葉尊者がお釈迦様の所在を尋ねると、「今日より七日前に釈迦はこの世を去られた。 だからこの華を持っているのだ」と告げられました。 お釈迦様が入滅されたことを知った大迦葉尊者は、急いでクシナガラに駆けつけました。

それまでお釈迦様の遺体を火葬するため香木の薪に火をつけようとしたのですが、どうしても火をともすことができませんでした。 そこに大迦葉尊者が到着し、お釈迦様に合掌・礼拝したところ、はじめて薪に火をともすことができたと経典は伝えています。

お釈迦様は大迦葉尊者が来るのを待っておられたのでしょう。 大迦葉尊者にお釈迦様の入滅を告げた人の持っていた一本の華から、まず死者の枕元にかざる華を「一本華」あるいは「一本樒」といい、一本の樒を供えます。 樒はインドの青蓮華に似ているからだといわれています。

ご参考までに・・・。