仏事Q&A

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お墓に水をかけるのはなぜですか?

お墓参りをするときは、まずお墓を洗ってきれいにしてから改めてお花をお供えし、水鉢に水を入れ、墓石の竿石の上から水を注いでお参りをします。 この水をかけるという行為は、水にはものを清める力があると信じられているところから、お墓を清める意味合いがあります。(水垢離みずごりといって、川や海に入ったり水をかぶったりして禊みそぎをするのと同じ意味です。)

修験堂では水そのものを大日如来と考えていて、この水をもって身体を洗い清めれば、人間が本来持っている五智の徳をあらわして仏になることができると考えられてきました。 これらの水に対する宗教的な考え方が昔から一般に行われてきていたので、お墓参りをするときには必ず水を墓石に注いでからお参りするようになったのです。 

お墓に水を注ぐときは、墓石の上から静かに注ぐようにして三回かけます。 墓石を濡らせば良いとばかりに乱暴なかけ方をせず、心を込めて静かに注ぎましょう。 水を注ぐことによって、ご先祖様と私たちのつながりができるのですから。

ご参考までに・・・。