石屋のないしょ話

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喪中のお歳暮

年賀状は、親や祖父母など、近親者を亡くした人には出さないのがマナーです。どうしても出したい場合は、年明けに寒中見舞いとして出します。

では、お中元やお歳暮はどうでしょう?

一般的には亡くなられた時期で判断します。お中元やお歳暮の時期が、忌明け、つまり四十九日を過ぎているなら贈ってもかまいません。弔意を含めたければ、贈り物に使う紅白の花結びが印刷されたのし紙を避けるとよいでしょう。無地の短冊に「お中元」や「お歳暮」と書けば、こちらの気持ちを伝えられます。

ただ、子供や配偶者など、特に辛く思う相手を亡くした人には、単に物を贈るだけでなく、慰めの言葉も添えて出すといった心配りをしたいものです。

忌明けが過ぎていない場合は、過ぎるまで待ち、お中元やお歳暮の時期が過ぎていれば、「暑中伺い」や「寒中伺い」として贈るとよいでしょう。

暑中伺いなら、七月十五日過ぎから立秋(八月七日頃)まで、寒中伺いなら、年が明けて松の内(一月七日または十五日)が過ぎてから立春(二月四日頃)までに贈るのが一般的です。

逆に自分の親が亡くなった場合はどうかというと、こちらは贈ってもかまいません。

昔は、死者の出た家から贈り物をするのは「穢れを移す」として嫌われましたが、現代ではそういう考え方をする人は少なくなってきています。

自分が喪に服していても、お中元やお歳暮は相手に対する感謝の気持ちを表すものですから、問題ないのです。

ご参考までに・・・。