石屋のないしょ話

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門松

明けまして おめでとうございます。 今年もgood-stoneをよろしくお願い致します。 2015年1回目の《石屋のないしょ話》は、「門松」についてお話しします。

家の門口や玄関先に飾られる門松は、年神様のための目印です。 門松は神様が宿る「依代」であり、注連縄は祭場の印だったのです。 わかりやすく説明すると、お正月とは年神様が滞在している期間のことで、その期間中は各家庭が祭場、つまり神社のような場所になるのです。 しかし門松を飾っておかないと、年神様が迷って家に降りてきてくれないかもしれません。 それで、お正月には必ず家の周囲に飾りをつけることになったのです。 ところで門「松」というくらいだから、神様の宿る木はもっぱら松ということになっていますが、松が飾られるようになったのは平安時代以降のことです。 それ以前は、杉や竹、椿、榊などの常緑樹なら何でもよかったようです。 それまでは「門杉」とか「門椿」も存在したのです。
松だけに限定されたのは、もともと松が縁起のいい木とされていたからで、加えて竹もまっすぐに伸びて縁起がいいということで、松に添えられるようになったのです。 こうして現代のような門松が生まれたのです。 門松を立てる場所は、門や玄関先が一般的ですが、なかには屋内に立てる地方もあります。 クリスマスツリーのように、室内に大きな松をドーンと立てるのです。 皆さんのご家庭にも年神様が迷わず降りてこられるように、ちゃんと目印をつけておきましょう。

石屋のないしょ話でした・・・。