- 仏事Q&A
懺悔罪障・滅罪生善とは、どういう意味ですか?
悔過の法要という儀式があります。仏様に対し、日頃自分達が犯してしまった罪を告白し、反省して許していただくという法要です。有名なところでは、東大寺二月堂のお水取りがあります。
仏教は、厳罰主義ではありません。心から自分の犯した罪を懺悔するならば、修行することを許されたのです。例えば、アングリマーラのように。
アングリマーラは催眠術にかかり、九十九人の命を奪ってしまいます。百人目にお釈迦様を狙うのですが、お釈迦様により催眠術を解かれます。殺人鬼アングリマーラは捕まるのですが、極刑にされるところをお釈迦様が引き取り、出家させます。それは、アングリマーラが自分の犯した罪を心から悔いていたからです。
出家したアングリマーラでしたが、街の人々から迫害を受けます。石で打たれたり、棒で叩かれたりもしましたが、一切抵抗しませんでした。自分の罪の重さをよく知っていたからです。
自分の犯した罪がどのようなものであろうと、深く懺悔し反省するのであれば、仏様はその罪を許し、消すとのです。そして、正しい行いに徹すれば善を生じさせるのです。
もし、あなたが罪を犯したのであれば、仏前にて懺悔することをお勧めします。心から反省し、二度とおなじ過ちをしないのなら、きっと罪は消えて善が生じるでしょう。