阿弥陀仏
昨年から続けて阿弥陀様の坐像をシンボルとした合祀墓を作らせていただきました。浄土宗のお寺ということもあり「阿弥陀様」をシンボルとしたいというご希望にそえることができました。
彫刻ものはなんと言ってもお顔が命、後は全体のバランスも大切な要因です。
そこで今日は、ちょっとだけ阿弥陀様のことを紹介します。
大乗仏教における諸仏のなかでもっとも代表的な重要な仏。阿弥陀如来(にょらい)ともいい、略して「弥陀」ともいう。この仏の信仰を中心として成立したのが浄土(じょうど)教である。阿弥陀という名は、もとインドにおいてはアミターユスAmityus(無限の寿命をもつ者。無量寿(むりょうじゅ))とアミターバAmitbha(無限の光明をもつ者。無量光)という二つのサンスクリット語で表されていたのであるが、それが中国に伝えられて、どちらも阿弥陀と音写された。したがって、阿弥陀は単にアミタAmita(無量の意)を音写したものではなく、この二つの原名のいずれにも相当すると考えられる。
とくに中国、日本においては、念仏によって阿弥陀仏の浄土に往生して悟りを得ることを願う教えを浄土門と称し、また他力(たりき)の教えともよび、仏教の一大系統を形成するに至った。浄土宗、浄土真宗(または真宗)、融通(ゆうずう)念仏宗、時(じ)宗などの諸宗派はみなこの系統に属している。