- 仏事Q&A
千里同風(せんりどうふう)とは、どういう意味ですか?
千里の「里」は距離の単位で、約3900キロもの距離が千里にあたります。
それほど遠く離れた異国の地にも同じ風が吹いていること、転じて世の中が太平になっていることを指す言葉です。
住む場所が遠く離れていても、そこには同じ風が吹き、同じ感情を抱き、同じ日々を過ごしている誰かがいます。 言葉が違っても、意外と同じことで喧嘩をしているのかもしれません。
近くに住んでいる相手ならすぐに会いにいけます。 でも、遠い場所にいる人のことはなかなかわかりませんし、疎遠になってしまうこともあるでしょう。 はるか千里も先にいる誰かに思いを馳せてみましょう。
ふだんから遠くにいる相手を思いやることができれば、近くにいる人のことにもより細やかな心配りができるようになるでしょう。
どれだけ離れていても、お互い同じ風を感じられるように心が通じ合っていれば、いつまでも良い人間関係を保ち続けることができるでしょう。