仏事Q&A

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「両忘りょうぼう」とは、どういう意味ですか?

私たちは思案するとき、「こうするべき? ああするべき?」と自問自答の果てにどちらか一方に決めなければならない、いわゆる二者択一に陥りがちです。

 

「本当にあの人はいい人なんだろうか? それとも悪い人なんだろうか?」「今、これを買わないと損するのか、得なのか?」。 勝ちと負け、好きと嫌い、生と死、美と醜、苦と楽・・・。 世の中には、いろいろなことが二つに分けられるのです。

 

「両忘」は、判断を迫られる局面において、こうした対立するものや相対するものを忘れ去るという教えです。 それが善なのか悪なのか、どちらかにジャッジすることをやめてみましょう。 両方捨ててもいいですし、判断がつかなければそのまま受け入れてみるのもよいでしょう。 世の中にある色は、白か黒かだけではありません。 グレーだってあるのです。 さあ、どちらか一方に決めなければならない強迫観念から解放されましょう。 心がぐっと軽くなって、新しい視野が開かれるかもしれませんよ。

 

ご参考までに・・・。