仏事Q&A

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「無功徳むくどく」とは、どういう意味ですか?

人に何か手助けをしたら、無意識の内にでも何か見返りがあるかなと期待してしまいます。 何かお礼ぐらいあってもいいのに・・・と。 功徳とは、善い行ないに対する報酬のようなものです。 しかし、功徳を得るために下心をもって善い行ないをしても、功徳は遠ざかっていってしまいます。

善行はあなたの利益のために行なうものではありません。 見返りを期待せずに無心で行なうことが大切なのです。 ボランティアの精神です。 
それを表した言葉が、達磨大師の「無功徳」です。

六世紀前半、梁の武帝が達磨大師に「寺を建てて僧を多く養成した。 どんな功徳が得られるのか」と聞いて、達磨大師は「何もありません」と答えたそうです。 功徳があると信じて善い行ないをしても、それを吹聴すると意味がないというのですね。 「功徳」は「無功徳」にも通じるのです。 今日した善い行ないが巡り巡って自分に有益な何かにつながると思うのではなく、善い行ないに出会えた縁に感謝しましょう。

ご参考までに・・・。