仏事Q&A

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閑古錐かんこすいとは、どういう意味ですか?

あなたは、自分より歳が下の人と話しているときに「この人は若いなぁ」と感じたことはありませんか? 若さゆえの理由のない自信・情熱・まっすぐな気持ち。 こうしたものを感じると「若いなぁ」と思うものですね。 とかく若い頃というのは、勢いや気力で尖ってしまうものです。 恐れなどなく挑戦し、失敗しても平気だった。 それは、誰しもが通ってきた破天荒な時期なのです。

「閑古錐」とは、使い続けられて先端が丸くなった錐のことです。 切れ味が悪くなった古い錐は、道具として役には立たないものです。 されど長い間、穴を開ける役目を果たして丸くなった刃先、手に馴染みやすいなど、新品の錐にはない魅力があるというものです。 

人間にも、この古い錐と同じことがいえます。 若い素直さや勢いも魅力ですが、歳を重ねてこそ身につく風格や威厳、渋味があるのです。
困難や苦労をくぐり抜けて歳を経た者が持つ、穏やかな中にある力強さと円熟味。 そうした魅力に気付いて下さい。 そう考えると、歳を重ねていくのも悪いものじゃありません。 円熟した魅力も素敵なのですから。

 

ご参考までに・・・。