仏事Q&A

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「迷信」ってどういう意味ですか?

迷信は、誤った信仰から生まれた縁起担ぎや根拠のない言い伝えがほとんどだそうです。 「大日経住心品」では「迷信とは心が迷って精神が錯乱しているため、自分が望んでもいないことをしてしまう心のこと」と説いています。 このようなことは、誰にでもしばしばあることではないでしょうか? 

たとえば、気持ちとは裏腹についつい口が滑ってしまったり、相手を傷つけてしまったりしたことはないでしょうか? 「そんなことを言うつもりではなかった」「こんなことをしたいわけではなかった」というように、自分の意思とは裏腹のことを言ったりしてしまうことが、本来の「迷信」です。 

迷信とは、自分がどうしていいのか迷ってしまい、どれを信じていいのか、誰を信じていいのか不安にさいなまれてしまった心のことです。 その結果、自分が望んでいたこととは別の行動をしてしまい、状況を悪化させてしまうのです。 迷信に陥ると、悪循環を起こしてしまうのです。 そういう時は、一度心をリセットすることです。 原点に返ってみるのです。 誰が何を言っていたのか、それは事実かどうか、自分は何がしたいのか、自分の気持ちはどうなのか、それは伝わっているのか、誤解はないのか・・・。 ゆっくりと心を整理してみるのです。 そうすれば迷いの心から脱出することができるでしょう。

ご参考までに・・・。