- 仏事Q&A
「自灯明法灯明」とは、どういう意味ですか?
私達は苦しい時、不安な時にはつい他人を頼りがちです。でも、人生の主役はあなたであり、人生を有意義にできるのも無意義にできるのも、あなただけです。
未来に向かって歩くためには、先が見えなくても手探りで進んでいかなければなりません。
お釈迦様が亡くなる直前、嘆き悲しんだ弟子の一人が「師亡き後、何を頼りに生きたらよいのでしょう」と問うと「自らを灯りとせよ、法を灯りとせよ」と諭したといいます。
自分自身を頼りに、信じるものを拠りどころとして前に進んでいく。ともすれば、突き放されたような気分になる厳しい言葉です。
私達は、家族や友人、同僚など人と人とが支え合って助け合いながら暮らしています。けれども人間は生きていくうえで、自立していかなければなりません。
ただし、支え合うことと、誰かを頼る強い依頼心や依存心は異なるものです。
道に迷いながらも自分で考え、自分の足で一歩一歩着実に歩いていきましょう。