仏事Q&A

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絵馬って何ですか?

古い大きなお寺や神社に行くと、大きな絵を描いた額が掲げられていたり、それらをかざっている絵馬堂があります。 古いものばかりでなく、最近ではお正月や二月の受験シーズンになると、お寺や神社に合格祈願をする人たちの奉納するたくさんの新しい絵馬がさげられています。 もちろん絵馬の中には合格祈願だけではなく、良縁成就・家内安全・商売繁盛・病気平癒・交通安全など様々な願い事がされています。

「絵馬」は「馬形絵」ともいって、その文字通り馬の絵を描いて、それを神様や仏様に奉納したものです。 この絵馬の始まりは、神様・仏様に宝物や刀を奉納するのと同じように、馬を奉納していたところから始まります。 昔の人は、自分の誠心に神仏を誓って誓紙にしたためてそれを忠実に守りました。 神仏には絶対の帰依と畏敬をもっていたのです。

神様が乗馬姿で降臨されるというのが古来の日本人の支配的な考え方でしたので、神様に馬を献上することは、神々の神意を高めることになり、神々の怒りをしずめ、その神様の神意にあずかろうということから行われました。 神様に奉納する馬は「神馬」と呼ばれ、社で飼育されており、祭礼のときなどに神様が遷座されるときの神聖な乗り物として用いられました。 しかし、生きた馬を献上することは中々大変なことなので、やがて木彫りや土製の馬がその代わりになりました。 しかし、これも簡単にできるものではありませんので、次第に紙や木板に馬を描いた絵絵馬・絵馬板をもってそれに代えるようになりました。 さらに神馬だけではなく、ついには祈願するところのものを絵や文字で描いて祈願札のようなものになったのです。 また、祈願成就のお礼として、霊験を絵にした絵馬も奉納されるようになりました。 

何を祈るかによらず、祈る心は受ける心に通じます。 しかし受ける心が素直でなければ祈りは通じません。 ただ手を合わせさえすればよいのではなく、日頃の信心が大切だということを忘れないようにして下さい。

ご参考までに・・・。