仏事Q&A

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祥月命日とは、どういう意味ですか?

亡くなった日を命日と呼び、毎年めぐってくるその忌日を祥月命日と呼びます。 この祥月命日については、古い書物によると「『礼記』によれば親が亡くなって十三月の祭を「小祥」(一周忌)・二十五月の祭を「大祥」(三回忌)という。 このように一周年・三年の月忌を「祥」というので、これ以後もこれにならって祥月という。 これは我が国の習俗の言い習わしによるものである。」とあります。 「祥」というのは「さいわい」と読むのですが、それは凶服を去って吉服になるという意味でつけられているのです。

ちなみに我が国では、明治七年に出された大政官布告の「服忌命」によると、喪服を着て故人の冥福を祈って慎ましく服している期間の服装は父母のときは十三月となっています。 先ほどの中国の小祥の期日と合っています。 これは中国の呼び方がそのまま日本に伝えられた訳ですが、「梵網要解ぼんもうようげ」という書物には「正忌月しょうきげつ」とあります。 それは忌月は毎月ありますが、その月の忌日は「正当の月」なので、「正忌月」といい、これを略して「正月しょうつき」といいます。 

しかし「正月」は年の初めの「正月」(一月)と間違えやすいので、先の中国の礼記による小祥忌・大正忌をとって「祥月」というようになりました。 また命日というのは『灌頂経かんじょうきょう』に死亡の日を「命過日めいかにち」とあり、過は過ぎるということで、一期の寿命が過ぎ去った日という意味からこれを略して「命日」といいます。

肉親や親しくお世話になった方の毎月の命日には、その方が生前好まれた物をお供えしてご冥福をお祈りしましょう。 ことに祥月命日のときは、年忌にはあたらなくてもお塔婆供養をして亡くなった方のご冥福をお祈りして下さい。 できればお墓参りをしてあげるとどんなにか喜ばれることでしょう。

ご参考までに・・・。