仏事Q&A

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十三詣りって何ですか?

七五三が関東地方の風習として始まったのに対して、関西地方には「十三詣り」という風習があります。 「十三詣り」とは、陰暦の三月十三日に数え年で十三歳になった子供(男女共)に両親が付き添って京都の嵐山にある法輪寺のご本尊虚空蔵菩薩様に御詣りし知恵を授けて頂く風習です。起源は比較的新しく、安永二年(1773年)がはじめてであると伝えられています。 

この十三歳という年齢は、男女共に身体的にも生理的にも子供から大人になる時期で、精神的にも動揺が多い時期です。 この時期に両親と連れ立ってお詣りし、心身共に健康であるようにと手を合わせることは、とても有意義だと思います。 このお詣りの帰り道に渡月橋を渡りきるまでに後ろを振り返ると授かった知恵を返してしまうといって、決して後ろを振り向かないという風習があります。 これは決められた約束事をこの年齢に達した子供は守らなければならないという躾の一つであり、教えでもあります。 

京都ではこの時期から衣服を本身に改めるところから、十三詣りのことを「本身初め」ともいわれています。 お寺様には白無地の金封か、黄白の水引のかかったもので、表書きは「御供」「御法禮」「上」などを書いて納めて下さい。 祝の儀ということで赤白の水引のかかったものを使用してもかまいませんが、その場合は生ぐさである「のし」はつけないように注意して下さい。 

しかし三月・四月の日曜日など休みの日は人出も多く込み合いますのでお金を裸のままで納めても非礼ではありません。 十三歳になられたお子様の家にお祝いを差し上げる場合は、のし付きの赤白の水引のかかったものに「十三詣御祝」または「本身初御祝」と書けばよいでしょう。

ご参考までに・・・。