- 仏事Q&A
密葬という言葉をよく聞きますが、具体的にどういう形なのですか?
密葬とは、葬儀をしないことではありません。社会に対して告別式を行うという告知をせずに、家族だけや特に親しい友人だけでひっそりと執り行うことです。普通は会社関係・一般会葬者の方々が「告別式」にやって来ますが、その告別式を行わないことなのです。家族・親族・親しい友人の範囲だけの葬儀と考えて下さい。
密葬を行うことになった場合の手順ですが、①葬儀社との打ち合わせ(見積もりをとる)が必要です。密葬を自宅で行うのか、葬儀ホール(最近は密葬用の小部屋が用意されてることも多いので、必ず聞いて下さい)を使用するのかを決めることも大切です。②自宅の場合、近隣の方々へは”故人の遺志”で密葬する旨を伝えて下さい。会葬は、とりあえず御遠慮することも告知しておいて下さい。
③密葬に呼ぶ範囲を決めて下さい。(家族・親族・親しい友人の範囲をリストアップすると良いでしょう)④密葬も葬儀ですから、どのような形で行うかを決めて下さい。密葬を仏教式にするなら、僧侶の手配・戒名の件を考えなくてはなりません。仏教以外の宗教(神道・キリスト教)や、無宗教式もあります。⑤費用に関しては、通常の対社会的な告別式分がいらないと考えて下さい。密葬を行う形によって様々ですが、四十万円前後からと思っておくとよいでしょう。
ただ密葬は、意外と遺族に対する精神的負担が葬儀後に残されるようです。後々「なぜ知らせてくれなかったのか」などと言われる場合もあるそうなので、故人の”最後のメッセージ”が入ったお別れの死出のハガキ(報告書)を作るなどして、郵送することで対社会的にお別れする方法をおすすめします。
ご参考までに・・・。